パンパスグラス

イネ科 「は」からはじまる植物

パンパスグラス
この植物の育て方
科名
イネ科
学名
Cortaderia selloana
別名
シロガネヨシ
原産地
アルゼンチン ブラジル南部
大きさ
1m~3cm
開花期
9月~10月
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

アルゼンチン~ブラジル南部にかけて分布する大型の多年草です。パンパと呼ばれる南米の草原地帯に自生しているのでこの名前があります。草丈は大きなもので3mに達します。ススキ〔Miscanthus sinensis〕を巨大かつワイルドにしたような花穂が見どころです。風に揺れる姿は雄大な中にも情緒があります。

日本には明治の中頃に入ってきたとされます。庭園や公園などに植えられているほか、花穂は切り花やドライフラワーとしても利用されます。原産地では紙の材料にもされていました。

主な開花期は秋で、花茎を長く伸ばして、ふさふさした銀白色(ときには、ごく淡いピンク)の花穂を付けます。花穂の長さは70cm前後で、絹糸のような光沢のある毛が密生します。雄と雌の株があり、花穂は雌株のほうが長いとされます。葉っぱは細長くて、かさかさしたような質感で、縁はガラスの様に硬くて鋭い細かな歯が並びます。不用意に触るとケガをします。

品種に葉に黄色や白の模様の入る斑入りのアルボリネアタ〔‘Albolineata’〕、草丈が1mほどに収まるプミラ〔‘Pumila’〕などがあります。

属名のコルダデリアはアルゼンチン名のコルタデラ(切る)に由来し、葉の縁のギザギザした形状にちなみます。種小名のセロアナはドイツの園芸家、セローの名前に由来します。シロガネヨシの和名がありますが、分類上はヨシ(アシ)〔Phragmites australis〕とは異なる植物です

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