育て方はこのページの下
- 科名
- キク科
- 学名
- Inura helenium
- 用途など
- 露地植え
- 開花期
- 6月~9月
- 大きさ
- 高さ1.8m~2m
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- 大きくなるので鉢植えは不向き
- 倒れやすいので支柱を立てる
- 日当たりの良い場所を好む
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・株分け | 3月 |
---|---|
肥料 | 3月~11月 |
収穫・利用
花の利用
花をドライフラワーやポプリにする場合、夏に咲いた花を茎ごと切り取って雨の当たらない風通しのよい日陰で逆さに吊して乾燥させます。
根の利用
根を利用する場合は植え付けてから3年以上育てて太くなったものを使います。霜の降りる前10月~11月頃に掘りあげて乾燥させます。煮出して使いたい場合は掘りあげたものを細かく刻んで煮詰めた後、天日でよく乾燥させて保存しておき、利用する際にそれを煎じるそうです。根には防腐、殺菌作用のあるイヌリンという薬効成分が含まれています。
その他・注意点
古代ローマでは塩漬けにした根を食後の消化薬として利用したり、苦みのある葉をサラダとして食べたそうです。
利用(特に服用)に関しましてはむやみに自分で判断せず、具体的な用量、用法、注意点の書かれた専門書・資料を参考にされるか、専門家に相談され、納得した上での利用を強くお薦めします。
日常の手入れ
支柱を立てる
生長がよいと花の咲く時期には2mを越すので、基本的に鉢植えでの栽培は不向きです。また、生長して草丈が高くなると茎が倒れやすくなるので、高さ70~80cmの頃を目安に支柱を立てましょう。
日当たり・置き場所
生育適温は15℃~25℃ですが、暑さや寒さなど気温の影響をあまり受けない丈夫なハーブです。
年を通して日当たりの良い場所で育てます。草丈が大きくなり倒れやすいので強い風が吹く場所は避けます。暑さに強いので夏越しは特に問題ありません。
冬は休眠に入り地上部分が枯れて根の状態で越します。寒さにも強いので凍結の心配がなければ特に防寒する必要はないでしょう。
水やりと肥料
一度根づくとこまめに水を与える必要はありませんが、適度な湿り気を好み極端に乾燥させると生育が悪くなります。生育期(3月~11月)、雨が降らずに乾く日が続くようならたっぷりと水を与えます。冬は休眠するので、水を与える必要はありません。
春に芽吹いて秋に地上部が枯れるまで、ぐんぐん生長しますので肥料を切らさないように10日に1回、500倍に薄めた液体肥料(薄めて使うタイプのもの)を与えます。
適した土
水はけが良くて肥えた土を好みます。植え付ける場所には腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでおきます。
植え替え・植え付け
大きくなるで鉢植えには不向きです。苗は植える時に傷んだ根を切り詰めます。基本的に適度な湿り気のある土を好むので植える場所にあらかじめたっぷりと水をやって、用土にしっかりと水分を含ませておいてから植え付け作業を行いましょう(植え付ける際の大事なポイントです)。そうすることで根づきやすくなります。大きめの穴を掘って植え付けます。一度根づいてしまうと極端な場合をのぞいてある程度の乾燥にも耐えます。
長年植えっぱなしにしていると生育が悪くなるので、株分けも兼ねて2~3年に1回植え替えます。適期は春です。
ふやし方
タネまき、株分けでふやすことができますが株分けの方が簡単です。
株分けの適期は3月です。冬の休眠からさめて新芽がでてきた頃を目安に掘りあげて切り分け、それぞれを植え付ます。根づいて新芽が伸びるまで乾かさないように管理しましょう。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
関連する植物
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ベニバナ
キク科 難易度★☆☆☆☆
花は染料や化粧品、薬用に利用されます。江戸時代から山形県が産地として有名です。