育て方はこのページの下
- 科名
- キク科
- 学名
- Echinops
- 用途など
- 露地植え
- 開花期
- 7月~9月
- 大きさ
- 高さ1m~2.5m
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
育て方
- 夏の暑さが苦手で涼しい場所を好みます
- 5月~6月にタネをまくと翌年の夏に開花します
- 日当たりを好む
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 3月~4月 |
---|---|
タネまき | 5月~6月 |
肥料 | 4月~8月 |
日常の手入れ
花後の処理
花を長期間楽しむためには、枯れてきた花を花茎ごと切り取ります。切り花にも向いているので花が満開になる前に切り取って楽しんでもよいでしょう。ドライフラワーにする場合は風通しの良い日陰で乾かしますが、短期間で乾燥させた方がよいものができます。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好み、日陰ではよく育ちません。午前中は日が当たるけれども午後からは日陰になるような場所でも育ちますが、一日中日の当たる場所が一番最適な場所です。ただ夏の暑さには弱いためにできるだけ風通しの良い場所を選ぶようにします。高原などの夏でも涼しい場所ではブルーも鮮やかで、もちの良い花が咲きます。
寒さには強いので寒冷地以外では屋外で冬越しする事ができます。寒冷地では地上部が枯れたら切り落として掘り上げ、鉢に移して暖かくなるまで室内や凍らない場所に移動させた方が無難です。春に暖かくなったら庭に植え直します。2年3年と育てていって大株になると耐寒性もアップし屋外でも越冬できるようになります。すでに大株を購入して植えた場合は掘り上げなくても冬越しできる可能性が大きいです。不安なら掘り上げて鉢植えにして育てます。
水やりと肥料
多湿を嫌うので、水をやりすぎて土をじめじめにしないように気を付けましょう。苗の状態で多湿にすると立ち枯れ病にかかりやすくなります。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。真夏は乾きやすいので極端な乾燥に気をつけましょう。
肥料は植え付ける際に土にゆっくり効く粒状の肥料を混ぜ込んでおきます。追肥として4月~8月の間に化成肥料を1ヶ月半に1回与えます。
適した土
水はけがよく、弱アルカリ性の土を好みます。植え付ける前に石灰を混ぜ込むのを忘れないようにします。鉢植えは赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土に苦土石灰を混ぜ込んでおきます。
植え替え・植え付け
植えっぱなしにしていると株が枯れてしまいます。はっきりした原因は分かりませんが複数の病原菌のせいだとも言われます。2年に1回株分けも兼ねて植え替えを行いましょう。鉢植えのものは毎年一回り大きな鉢に植え替えて根づまりにならないようにしましょう。毎年鉢を大きくしていくと、いずれ限界がくるので、ある程度の大きさになったら株分けをしましょう。適期は3月~4月です。
数株を植え付ける場合、大きくなることを考えて株と株の間は30cm~40cmくらい空けて植え付けるようにします。鉢植えは6号鉢(直径18cm)~7号鉢(直径21cm)に1株を目安に植えます。
ふやし方
株分けとタネまきでふやすことができます。
株分けの適期は3月~4月で掘り上げた株を手で割くように2~3株に分けます。手で割けない場合はナイフなどで切り目を入れましょう。
タネまきの適期は5~6月です。弱アルカリ性を好むのでタネをまく土にも石灰を混ぜ込んでおきます。発芽して本葉が3枚くらいになったらビニールポットに植え替えて秋に庭や鉢に植え付けます。寒冷地ではそのままポットで育てて春に暖かくなってから植え付けます。5月にタネをまいたら花が咲くのは翌年の夏です。花が咲くまでには丸1年以上かかります。
タネの採種
タネを採る場合は花を切り落とさずに自然に枯れてタネが熟すまでそのままにしておきます。タネが熟したら茎ごと切り取って逆さにしてタネの部分に封筒など通気性のある袋をかぶせて縛っておくと乾燥してタネが自然に袋の中にたまります。それを春のまき時まで保存します。自家採取のタネでもよく発芽します。
かかりやすい病害虫
病気 ウドンコ病 害虫 アブラムシ
ウドンコ病は梅雨など長雨の時期に発生しやすい病気です。葉が白く粉を吹いたようになり生育が衰えます。予防が肝心なので殺菌剤などをまいて発生を抑えましょう。
アブラムシは茎葉、つぼみについて栄養を吸汁して植物を弱らせます。見つけ次第駆除しましょう。