アレナリアの育て方

山野草の趣がある

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育て方

冷涼な気候を好み高温多湿を苦手とする植物で、夏をいかに涼しく過ごせるかがポイントになります。茎葉が細かく茂って蒸れやすいので、春の花後は全体を刈り込んで風通しを良くします。鉢植えの他、ロックガーデンにも利用できます。通常の花壇は過湿気味になるのでやや不向きです。

日当たりの良い場所が適していますが、真夏は高温を避けるため、風通しの良い半日陰の場所に置きます。耐寒性はあるので、冬の防寒は特に必要ありません。

過湿にすると根腐れを起こしやすいので、水は土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。

肥料はさほど必要としません。春の花後、刈り込んだ後と夏の暑さがピークを過ぎて涼しくなってきた秋頃、液体肥料を与えます。秋は生長を見て固形の油かすを同時に与えてもよいでしょう。

アルカリ性で水はけのよい礫質の土が適しています。桐生砂5:富士砂2.5：赤玉土(小粒)2.5の割合で混ぜた土に苦土石灰を少量混ぜます。

細かい根をびっしり出す性質で、根詰まりを起こしやすいので鉢植えは1～2年に1回植え替えます。植え替えの適期は3月中旬～4月、9月中旬～10月です。古い土をきれいに落として、傷んだ根があれば切り詰め、新しい用土で植え付けます。

株分け、さし木でふやすことができます。

株分けは植え替えと同時に行います。

さし木は花後に刈り込んだ茎を使うと無駄がありません。茎を芽先から10cmほどの長さに切って用土に挿します。直射日光を避けた明るい場所で管理すると1～2週間で根が出て来ます。その後は暑さを避けて育苗すると翌春には花を咲かせる株に育ちます。適期は花後の6月頃です。

春先からアブラムシの発生が見られますが、薬剤の散布に弱い性質なので、根から吸収させる粒状タイプの殺虫剤を使用します。