アロエ・アルボレッセンス
- 科名
- ユリ(ススキノキ)科
- 学名
- Aloe
- 原産地
- 南アフリカ マダガスカル など
- 大きさ
- 高さ15cm~10m
- 開花期
- 種により異なる
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
アロエは、肉厚の葉っぱを持つ多肉植物で、南アフリカを中心としてマダガスカル、アラビア半島などに約400種が分布します。自生地は砂漠、草原、高地など様々です。葉の形や姿も色々あり、20cm程度に収まる小型種から10mを越す大型種まであります。葉の縁がとげとげになっていたりしてサボテンのようですが、サボテンの仲間ではありません。
名前の由来
アロエの語源はアラビア語の「アロッホ(苦い)」からきて、葉から出る汁が苦いところにちなみます。別名のロカイは中国名「蘆薈(ルーホエ)」が日本で「ロカイ」と読まれたのが起源です。
代表種アルボレッセンス
日本でもよく知られているのはアロエ・アルボレッセンス〔A. arborescens〕です。キダチロカイ、キダチアロエとも呼ばれます。医者いらずの別名があり、鑑賞のほか、やけどや胃腸薬などに効く民間薬としても利用されてきました。鉢植えで広く普及しており、単に「アロエ」というと本種を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。日本には明治頃に入ってきたとされます。
暖かい地域では露地植えでも栽培され、草丈は2mほどになります。特徴的な葉っぱや株姿に目が行きがちですが、真冬に咲く花も見所のひとつです。株元から花茎を草丈以上に伸ばして、その先端に赤オレンジ色をした筒状の花を穂状に咲きます。
加工食品として広く利用されるベラ
アロエ・ベラ(バルバデンシス)〔A. vera = A. barbadensis〕 も代表的な種です。ベラは「真の」という意味で、ホンアロエ、ホンロカイという呼び名もあります
古代エジプトの壁画に描かれており、当時から薬として利用されていたなど、非常に古くから利用されてきました。ゼリー状の葉肉はシロップ漬けなどの食用をはじめ、化粧品やその他もろもろの用途で幅広く利用されます。葉肉は肉厚で苦みも少なく食べやすいです。
その他の仲間
ノビリス〔A. nobilis〕
「不夜城(フヤジョウ)」の園芸名でよく知られます、葉は幅がありやや短い。ノビリスは「高貴な」の意。
ストリアータ〔A. striata〕
幅がありやや平べったい葉っぱはトゲがなく、白や淡いピンク色の縁取りが入ります。
ディコトマ〔A. dichotoma〕
園芸名「皇璽錦(コウジニシキ)」幹の直径1m、高さ10mに達する大型種。
プリカティリス〔A. plicatilis〕
園芸名「乙姫の舞扇(オトヒメノマイオウギ)」、細長いベロのような葉を左右交互に行儀よく出す。葉の表面は白い粉に覆われる
関連する植物
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ジュウニノマキ(十二の巻)
ユリ科 難易度★★☆☆☆
白い横縞が特長。強い日射しを避ける、明るい日陰でよく育つ