育て方はこのページの下
- 科名
- ユリ(ヒガンバナ)科
- 学名
- Allium
- 用途など
- 庭植え 鉢植え
- 大きさ
- 高さ20cm~1.2m
- 耐寒性
- つよい(凍結に注意)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
- メモ
- 大球性と小球性がある
育て方
- 日当たりがよく水はけの良い場所に植える
- 酸性を嫌うので植え付け前に石灰を混ぜ込んで中和する
- 数年間植えっぱなしでもよく育つ(大球性をのぞく)
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 9月~11月 |
---|---|
掘りあげ(大球性) | 葉が枯れた頃 |
肥料 | 2月~5月 |
日常の手入れ
花後の処理
花が枯れはじめてきたら花茎の根元から切り取ります。あまり長い間花茎を付けておくと球根に栄養が貯蔵されずに次の年に花が咲きにくくなることがあります。花が終わっても葉は切らずに残しておきましょう。まだ緑色の生きている葉を切ると球根に栄養が行かないので、自然に枯れるまでほおっておきましょう。
おぼえておきたい性質
性質は品種によって様々ですが、「極端な乾燥に弱い」「と25℃以上の高温に弱い」という共通の性質があるのでポイントとして覚えておきましょう。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所で育てます。どの品種も耐寒性は強いため防寒対策は必要はありません。地面が凍ると球根が持ち上げられてしまうことがあるので、その場合は腐葉土やワラなどをかぶせておきましょう。
水やりと肥料
生育中に極端に乾燥させると弱ります。水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。夏前に葉が枯れて休眠期に入ったら、水を与える必要はありません。
植え付ける前に土にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜ込みます。芽が出てから花が咲くまで、追加で液体肥料をときどき与えます。
適した土
水はけのよい土を好みます。赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土を使用します。また、酸性の土壌を嫌いますので庭植えにする場合は、植え付ける2週間くらい前に石灰を混ぜ込んで酸性を中和しておくのを忘れないようにしましょう。排水が良ければ粘土質の土地でもよく育ちます。
植え替え・植え付け
植え付けは秋に行います。植え付けの間隔、深さは大球性と小球性によって異なります。
小球性は庭植えの場合、深さは球根の高さの倍の深さに、間隔は15cmくらいはなして植えます。鉢植えは5cmの深さで、6号鉢(直径18cm)で3球が目安です。
大球性は庭植えの場合、深さは球根の高さの倍の深さに、間隔は30cmくらいはなして植えます。鉢植えは5cmの深さで、6号鉢(直径18cm)で1球が目安です。
小球性なら3年くらい植えっぱなしでかまいません。大球性のものは梅雨前に葉が枯れてきたら掘り上げて日陰で乾かしてよく土を落とした後、涼しい場所で貯蔵します。これは、休眠期に水分を多く含むと球根が腐ってダメになることがあるからです。特にギガンチウム以外の大球性は腐りやすいです。
ふやし方
分球かタネまきでふやすことができます。葉が枯れて休眠にはいる頃、自然に親球の周りにできている子球をはずして植え付けます。適期は6~7月です。大球性は分球しにくいので花後にできたタネを採集してまきます。タネをまいてから花が咲く大きさになるまで5年ほどかかります。また、タネをまいて育てた品種は過湿に弱く枯らしてしまうことがあります。タネまきの適期は9~10月です。
球根は乾かすとと弱ります。貯蔵の際は砂に埋めるなどして水分の蒸発を防ぎます。
かかりやすい病害虫
害虫:アブラムシ 病気:ウイルス病
春先からアブラムシが発生するので、見つけ次第薬剤を散布して駆除します。
関連する植物
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イトラッキョウ
ユリ(ヒガンバナ)科 難易度★★☆☆☆
日本原産のアリウム。山野草として扱います